可児有紀子

2023年4月22日4 分

SDGsに取り組むための第一歩:企業が始めるべきシンプルなアプローチ:マーケティングとブランディングの観点から解説

皆さんは、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

近年、企業においてもSDGsへの取り組みが盛んに行われていますが、「まだSDGsについてよく分からない」「何から始めたらいいのか迷っている」という方も多いことでしょう。

この記事では、SDGs初心者の方に向けて、企業が取り組むべきシンプルなアプローチをご紹介したいと思います。どうか、ほんの少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

**1.SDGsの基本理念を理解しましょう**

まずはじめに、SDGsとは何か、その背後にある理念を理解することが大切です。

SDGsは、環境、社会、経済の三つの側面をバランスよく持続可能な発展を目指す、国連が定めた17の目標です。これらの目標を達成することで、地球上の誰もが安心して暮らせる社会を実現しようという試みなのです。

企業も、これらの目標に取り組むことで、自社の業務を持続可能なものにしていくことが求められています。まずは、SDGsの目標をじっくりと眺め、自分たちの事業に関係がありそうな項目を見つけてみましょう。

**2.関連する目標を絞り込み、優先順位を決めましょう**

全ての目標に一度に取り組むのは難しいでしょう。そこで、自社の事業や業種に関連する目標を絞り込んでみましょう。

例えば、製造業の場合は「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」や「12.つくる責任 つかう責任」などが関連するでしょう。

また、飲食業の場合は「2.飢餓をゼロに」「3.すべての人に健康と福祉を」などが考えられます。

絞り込んだ目標の中から、さらに優先順位を決めましょう。優先順位は、自社の事業や業種によって影響力が大きいもの、短期的・長期的な効果が期待できるものを中心に選ぶことがお勧めです。

また、社内外の関係者とコミュニケーションを図り、共通の目標に向かって取り組めることも大切です。

**3.具体的なアクションプランを立てましょう**

次に、選んだ目標に沿って具体的なアクションプランを立てましょう。アクションプランは、達成したい目標に対して、具体的な取り組みや成果を明確にすることがポイントです。その際、短期的な目標と長期的なビジョンを設定し、段階的に取り組める計画を立てることが望ましいです。

また、アクションプランには、定量的・定性的な評価指標を設け、進捗状況や効果をモニタリングできるようにしましょう。これにより、継続的な改善や見直しを行うことができます。

**4.社内外への情報発信と連携を図りましょう**

取り組みがスタートしたら、積極的に社内外へ情報発信を行いましょう。SDGsの取り組みは、企業のブランディングや競争力向上につながりますので、広報活動を通じて顧客や取引先、地域社会との信頼関係を築くことが重要です。

また、同じ目標に取り組む企業や団体、地域と連携し、相互に情報交換や協力を行うことで、より効果的な取り組みが可能になります。ネットワークを広げることで、新たなアイデアやビジネスチャンスも生まれるかもしれません。

**5.継続的な取り組みと改善を行いましょう**

SDGsへの取り組みは、一度行ったら終わりではありません。継続的な取り組みと改善が求められます。評価指標をもとに進捗状況を把握し、問題点や改善点を見直していくことが大切です。また、定期的な報告や検証を行い、組織全体でSDGsに対する意識を高めることも重要です。

また、時代の変化や新たな課題に対応するために、取り組みの見直しや目標の更新を行うことが必要です。状況に応じて柔軟に対応し、持続可能な事業運営を追求しましょう。

**まとめ**

SDGsに取り組むためには、以下の5つのステップがお勧めです。

1. SDGsの基本理念を理解しましょう

2. 関連する目標を絞り込み、優先順位を決めましょう

3. 具体的なアクションプランを立てましょう

4. 社内外への情報発信と連携を図りましょう

5. 継続的な取り組みと改善を行いましょう

これらのステップを踏むことで、企業はSDGsへの取り組みを始めやすくなります。SDGsは、地球環境や社会課題に対処するだけでなく、企業の成長や競争力向上にもつながるチャンスです。ぜひ、自社に合ったアプローチでSDGsに取り組み、より良い未来を創り出しましょう。


著者名:
 
【可児有紀子:海辺の部屋CDO】

ファッションデザインスクールを経てアパレル業界へ。パターンなどの基礎を学びながら、独学でWebサイト制作、ECサイト制作などを行う。医療領域で「医療事務」として10年従事。介護職員初任者研修取得、アロマセラピースペシャリストとして、高齢者、障がい者の介護職に従事。デザイン領域ではAdobe系(Photoshop、Illustrator、XD)を駆使し、マーケティングをベースに「UI/UXデザイン」に特化したWebデザイン、グラフィックデザインを生み出す。 大の「猫好き」で、保護猫3匹と暮らし、保護猫ボランティアの支援も行う。


 

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