「“想定外”の中にしか、本当の強さは宿らない」
- 海辺の部屋
- 7月2日
- 読了時間: 2分

ビジネスの現場では、どんなに完璧な計画を立てても、
必ず“想定外”が起きる。
僕はこれまでB2Bのあるプロジェクトで、何度もその現実に直面してきた。
計画段階では、全員が最適なフローを描く。
納期も、役割分担も、トラブルシューティングも、
ホワイトボードの上ではすべて“整理”されている。
でも、いざ現場が動き出すと、
「想定外」の嵐がやってくる。
急なシステム不具合、誰かの体調不良、
予想もしなかったクライアントからの仕様変更。
想定した通りに物事が進んだ経験なんて、ほとんどない。
僕がある店舗型ビジネスの現場にいたときもそうだった。
スタッフの急な欠勤で、現場はバタバタ。
想定していたオペレーションは、一瞬で崩れ去った。
慌てて現場に入り、
「じゃあ、今日は自分がフロアに立とう」と判断する。
立場も役割も関係ない。
“今、ここ”でできることを一人ひとりが考える。
あとから冷静に振り返ると、
そういう“想定外”の時こそ、
現場のメンバー同士の信頼や助け合いが強くなっている。
みんなが、自分の役割を越えて
「何が必要か」を瞬時に感じ取り、自然に補い合う。
数値やフローに表れない、
“人間の反射”みたいなものが、
現場を動かすエンジンになる。
ビジネスの本質は、
むしろ“想定外”の中にあるのかもしれない。
完璧な計画を立てて、システムや仕組みを整えても、
最後に現場を支えるのは「人と人の即興性」だ。
B2Bの大きなプロジェクトでも、
小さな店舗型ビジネスでも、
「想定外」を恐れず、その中で何を見つけるか。
それを楽しめるかどうかで、
組織やチームの“しなやかさ”が決まる気がしている。
計画通りに進んだことがない。
でも、想定外に出会った分だけ、
自分も、周りの人たちも、確かに強くなっている。
結局、僕たちの“強さ”は、
「想定外」に揺れながらも、
何度でも立ち上がることに宿るのだと思う。
海辺の部屋 CEO
可児波起
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