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「“想定外”の中にしか、本当の強さは宿らない」


可児波起の画像

ビジネスの現場では、どんなに完璧な計画を立てても、

必ず“想定外”が起きる。

僕はこれまでB2Bのあるプロジェクトで、何度もその現実に直面してきた。


計画段階では、全員が最適なフローを描く。

納期も、役割分担も、トラブルシューティングも、

ホワイトボードの上ではすべて“整理”されている。


でも、いざ現場が動き出すと、

「想定外」の嵐がやってくる。

急なシステム不具合、誰かの体調不良、

予想もしなかったクライアントからの仕様変更。

想定した通りに物事が進んだ経験なんて、ほとんどない。


僕がある店舗型ビジネスの現場にいたときもそうだった。

スタッフの急な欠勤で、現場はバタバタ。

想定していたオペレーションは、一瞬で崩れ去った。

慌てて現場に入り、

「じゃあ、今日は自分がフロアに立とう」と判断する。

立場も役割も関係ない。

“今、ここ”でできることを一人ひとりが考える。


あとから冷静に振り返ると、

そういう“想定外”の時こそ、

現場のメンバー同士の信頼や助け合いが強くなっている。

みんなが、自分の役割を越えて

「何が必要か」を瞬時に感じ取り、自然に補い合う。

数値やフローに表れない、

“人間の反射”みたいなものが、

現場を動かすエンジンになる。


ビジネスの本質は、

むしろ“想定外”の中にあるのかもしれない。

完璧な計画を立てて、システムや仕組みを整えても、

最後に現場を支えるのは「人と人の即興性」だ。


B2Bの大きなプロジェクトでも、

小さな店舗型ビジネスでも、

「想定外」を恐れず、その中で何を見つけるか。

それを楽しめるかどうかで、

組織やチームの“しなやかさ”が決まる気がしている。


計画通りに進んだことがない。

でも、想定外に出会った分だけ、

自分も、周りの人たちも、確かに強くなっている。


結局、僕たちの“強さ”は、

「想定外」に揺れながらも、

何度でも立ち上がることに宿るのだと思う。


海辺の部屋 CEO

可児波起

 
 
 

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