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KNOWLEDGE

画像生成で直らない属性は、プロンプトではなく構図で回避する

​著者:可児波起

​確認日:

2026年9月23日

​更新日:

2026年9月25日

ANSWER

​【結論】

生成AI画像で、左右・傷・片目・指の形など特定の属性を何度プロンプトで指定しても安定しない場合は、「正しく描かせる」ことに固執せず、その属性が画面に出ない構図へ切り替える方法があります。可児 波起が実在の保護猫・日向との体験をもとに、生成AIと共同制作した水彩コミック『ひなたは、先にころぶ ―保護猫から家族へ―』では、日向の見えにくい左目が正常化したり逆側へ入れ替わったりする問題が複数回発生しました。そこで正面顔を避け、横顔・伏せ顔・後頭部・手で隠す・鼻先だけを描くなど、誤りが出る条件そのものを構図から外す方針へ変更しました。これは根本原因の解明ではなく、制作を前へ進めるための回避策です。

Explanation

【詳しく解説】


「もっと強く指定する」で直らないことがある


画像生成で一部の属性が崩れると、最初はプロンプトを強くする方向へ進みがちです。

「左目が見えない」「逆にしない」「両目を普通に描かない」と条件を増やし、同じ場面を再生成します。


しかし可児 波起が実在の保護猫・日向との体験をもとに、生成AIと共同制作した水彩コミック『ひなたは、先にころぶ ―保護猫から家族へ―』では、この方法だけでは安定しない場面がありました。



日向の左目が、ページごとに正常化・反転した


作品では、シェルター時代の日向の左目がほぼ見えていない状態を描く必要がありました。

ところが生成画像では、あるコマでは左目が不自由なのに、次のコマでは両目が普通になる、あるいは不自由な側が逆になる問題が複数回発生しました。


可児 波起は「最後のコマが左目が普通になってる」「目が見えない目が逆」「指示してもなおらない」と繰り返し訂正しています。



キャラクター設定を固定しても、局所属性まで安定するとは限らなかった


日向には設定シートがあり、見た目や左目の状態も制作前に整理されていました。

それでもページをまたぐと、左目だけは不安定なままでした。


つまり「キャラクター全体を正本にすること」と、「その中の特定属性が毎回正しく再現されること」は別の問題でした。



方針を「正しく描かせる」から「見せない」へ変えた


プロンプトを追加しても直らない状態が続いたため、制作方針を変えました。

左目を正確に描かせるのではなく、左目の状態を判定しなくてよい構図を選びます。


  • 正面顔を使わない
  • 横顔にする
  • 伏せ顔にする
  • 後頭部から描く
  • 手や前足で目を隠す
  • 鼻先・口元だけをアップにする
  • 両目が同時に見える構図を避ける



これは「原因を解決した」のではなく、「破綻条件を消した」


この方法で、画像生成モデルがなぜ左右を取り違えたのかが分かったわけではありません。

モデル内部の原因も、左右情報の一般的な再現性も検証していません。


確認できたのは、「言語指示を繰り返す」方法から、「誤りが見える画面を使わない」方法へ制作方針を切り替えたことです。



画像生成では、プロンプト以外も制御変数になる


画像生成の調整というと、文章指示の改善だけに目が向きやすくなります。

しかし制作では、画角、トリミング、顔の向き、見せる身体部位、被写体同士の距離も制御できます。


安定しない属性が一つだけなら、その属性を毎回正しく生成させるより、物語上必要な情報だけを残して構図側で回避する方が実用的な場合があります。



ただし、重要な事実を隠してはいけない


構図で回避する方法は、作品の重要な事実そのものを消すためのものではありません。

『ひなたは、先にころぶ』では、日向の左目の状態は物語上必要な場面で文章や別のページを使って伝えています。


局所的な作画破綻を避けることと、事実を省略することは分けて設計します。



直らない属性に当たったときの基本形


  1. 設定資料とプロンプトを一度確認する
  2. 同じ属性が複数回崩れるかを見る
  3. 局所修正で安定しないなら、再試行だけを続けない
  4. その属性を見せなくても成立する構図を考える
  5. 必要な事実は別のコマ・文章・場面で補う
  6. 「原因解決」と「回避成功」を区別して記録する


生成AIで直らない細部があるとき、プロンプトを長くすることだけが修正方法ではありません。画面に何を出すかを変えることも、制作上の制御です。



このKnowledgeの関連知識


別の解決方法: 属性を隠すのではなく特殊な身体関係を再現したい場合は、実写真をポーズと関係性の参照資料として使う。

実写真を「見た目」ではなく「ポーズと関係性の辞書」として使う


現在地: CONTENT & EVIDENCE → AI画像の一貫性・視覚Evidence

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EVIDENCE

【根拠・検証】


以下は、可児 波起が実在の保護猫・日向との体験をもとに、生成AIと共同制作した水彩コミック『ひなたは、先にころぶ ―保護猫から家族へ―』の制作記録から確認できたEvidenceです。


左目の連続性破綻を複数回確認


日向の生成画像で、左目が普通に見える、見えにくい側が逆になる、前コマと次コマで状態が変わる問題が複数回発生しました。

可児 波起から「左目が普通になってる」「目が見えない目が逆」「指示してもなおらない」という訂正が入っています。



プロンプト強化から構図変更へ方針転換


当初は「左目が見えない」ことを文章で強く指定していましたが、安定しなかったため、正面顔を避け、横顔・伏せ顔・後頭部・手で隠す・鼻や口元だけ描く方法へ変更しました。



根本原因は未解明


左右誤認がなぜ発生したかというモデル内部の原因は、この制作記録では確認していません。

本記事では「構図変更による回避策が採用された」ことをEvidenceとし、「左右情報は必ず構図でしか解決できない」と一般化しません。



一般的な成功率は未測定


文章指定だけの場合と構図回避の場合について、試行回数や成功率を定量比較していません。

このKnowledgeは、『ひなたは、先にころぶ』制作中に実際に起きた失敗と方法変更を再利用可能な形へ整理したものです。

SOURCES

【情報源】

PRIMARY SOURCE
可児 波起と生成AIによる水彩コミック『ひなたは、先にころぶ ―保護猫から家族へ―』の制作会話・画像修正記録。日向の左目など、指定しても安定しない属性を構図変更で回避した実例を確認しています。

Author

【著者】

可児 波起

​マーケティングデザイナー / DXコンサルタント / 音楽家

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別の解決方法

実写真を「見た目」ではなく「ポーズと関係性の辞書」として使う

属性を隠すのではなく特殊な身体関係を再現したい場合は、実写真をポーズと関係性の参照資料として使う。 この記事では、生成AIに実写真を参照させるとき、毛色や顔立ちだけを真似させるのではなく、「前足がどこにあるか」「人間の手がどの向きか」「身体がどこまで密着しているか」「力関係がどちら向きか」といったポーズと関係性を抽出すると、珍しい仕草を再現しやすくなります。

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