画像生成で直らないなら、構図を変える|保護猫漫画の左目問題で使った回避策

これは、画像生成AIで何度プロンプトを書き直しても特定の属性が直らず、最後には「正しく描かせる」のをやめて、構図そのものを変えた話です。
僕が実在の保護猫・日向との体験をもとに水彩コミックを作ったとき、特に苦労したのが日向の左目でした。
シェルター時代の日向は左目がほぼ見えていない状態でした。物語上、そこを正しく描く必要があります。
ところが生成画像では、左目が普通になったり、不自由な側が逆になったり、ページごとに状態が変わったりしました。
「左目が見えない」と何度書いても、安定しない。そこで方針を変えました。
最初は、プロンプトを強くして直そうとした
画像の一部が崩れると、まずやるのは条件を詳しく書くことです。
「左目が見えない」「逆にしない」「両目を普通に描かない」と、指示を追加して同じ場面を再生成しました。
でもこの制作では、それだけでは安定しませんでした。
キャラクター設定を固定しても、局所的な属性まで毎回正しく再現されるとは限らなかったのです。
「正しく描かせる」から「見せない」へ
何度やっても安定しないので、僕たちは別の方向へ進みました。
左目を正確に描かせるのではなく、左目の状態を判定しなくてよい構図に変える。
正面顔を避ける。横顔にする。伏せ顔にする。後頭部から描く。手や前足で目を隠す。鼻先や口元だけをアップにする。
つまり、プロンプトでエラーを消すのではなく、エラーが表面化する条件そのものを画面から外しました。
これは「解決」ではなく「回避」
ここは区別しています。
この方法で、画像生成AIがなぜ左右を取り違えたのか分かったわけではありません。
モデル内部の原因も、左右情報が一般的に苦手なのかも検証していません。
確認できたのは、「文章指示を繰り返す」方法から、「誤りが見える構図を使わない」方法へ制作方針を変えたことです。
原因解決ではなく、制作を前へ進めるための回避策です。
画像生成では、文章以外も制御変数になる
生成AIの調整というと、プロンプトの改善ばかりに目が向きます。
でも実際の制作では、画角、トリミング、顔の向き、身体のどこを見せるか、被写体同士の距離も変えられます。
安定しない属性が一つだけなら、その一点を無限に再生成するより、物語に必要な情報を残したまま画面設計で回避する方が実用的なことがあります。
ただし、事実そのものを隠してはいけない
構図で回避するからといって、重要な事実まで消してよいわけではありません。
日向の左目の状態は物語に必要なので、別のページや文章など、正しく伝えられる場所ではきちんと残します。
局所的な作画破綻を避けることと、事実を省略することは別です。
成功率は測っていない
文章指定だけの場合と、構図回避へ変えた場合で、試行回数や成功率を定量比較したわけではありません。
「左右問題は構図でしか解決できない」と一般化することもできません。
この制作で、同じ属性が何度も崩れ、実際に構図を変える方法が採用された。その経験を再利用可能な形にしたものです。
まとめ
画像生成で細部が直らないとき、プロンプトを長くすることだけが修正方法ではありません。
画面に何を出すかを変えることも、制作上の制御です。
正しく描かせ続けるのか。構図で破綻条件を消すのか。
原因を解明する仕事と、作品を完成させる仕事を分けて考えると、前へ進める場面があります。





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