top of page

KNOWLEDGE

文字入り画像を完成ページにしたら、AIが説明を足しすぎた――手動レイアウトなし絵本で「削る指示」が増えた実例

​著者:可児波起

​確認日:

2026年9月27日

​更新日:

2026年9月29日

ANSWER

​【結論】

文字入り画像を完成ページとしてAIに直接作らせると、本文以外の説明やUIも追加されることがありました。『べんりな国とさびしいナギ』では「文字の要素を減らす」「心情説明を描かない」など、出してはいけない要素を指定する修正が増えました。

中央の絵本ページには許可された本文だけを残し、周囲のFEELING・POINT・WHY・RECOMMENDED ACTIONなど余計な説明やUIを境界の外へ追い出した16:9編集図解

Explanation

【詳しく解説】

結論――「本文を入れて」だけでは、完成ページの出力範囲が広すぎた

この制作では、絵と本文を別工程にせず、一枚の画像として完成ページを生成しました。そのため画像生成AIには、絵柄だけでなく、ページ内へ表示してよい文字の範囲まで任せることになります。

実際には「本文を画像へ入れる」という指示だけでは、生成結果に本文以外の説明・UI・補足が増えました。そこで途中から、許可する内容だけでなく、禁止する内容を明示する方向へプロンプトが変わりました。

可児 波起は「後から文字を載せる」方法を明確に断った

制作途中で、画像だけを生成して後から文字を載せる方法が提案されました。しかし可児 波起は、「画像に文字が入ってる状態が良い」「僕はデザインをしない」「文字のやりとりだけで完成させて絵本にしたい」と方針を明確にしました。

その後、12ページ分の画像プロンプトを本文込みで全面的に書き直し、各ページを完成画像として順次生成しています。つまり、手動レイアウトを省くこと自体が制作条件でした。

2〜6ページで、本文外の文字が次々に増えた

2ページ目では、「今日の予定」「おすすめルート」「ニュース」「天気予報」「バス時刻」などの読める文字が追加されました。3ページ目にも、本文外の文章が描かれています。

4ページ目には「ナギのきもち」という説明ボックス、5ページ目には「理由」「説明」「正しい言葉」「わかりやすいまとめ」「みんなの声」「おすすめの行動」など多数の文章パネルが追加されました。

6ページ目では「このページのポイント」や補足メッセージ、多数のUI文字が入り、さらに台本上では7ページで初登場予定だったアカリに見える光キャラクターも先に現れました。

ここで問題になったのは、誤字より「本文以外を作ること」だった

文字入り画像では、文字が正しく描けるかだけでなく、そもそも何を文字として生成するかが問題になります。今回の手戻りの中心は、本文の誤植ではなく、モデルが台本にない説明やUIを追加したことでした。

そのため修正も「もっと文字を正確に」ではなく、「本来いらない説明はなし」「全体に文字の要素が増えているから減らす」という方向になりました。

出力制約は、制作途中で具体化していった

6ページ目以降、可児 波起は「生成AIのナギの心の説明を今後一切描かないでください」と明示しました。さらに「常に全体のトンマナ、台本を読み返して画像を作成してください」「左上のページ番号はなし」と追加しています。

つまり出力ルールは最初から完成していたわけではありません。実際に余計な文字・UI・説明が出たことで、「本文以外は描かない」「心情を勝手に説明しない」「ページ番号を足さない」と禁止条件が具体化しました。

既存の「AIらしさを削る」記事とは焦点が違う

前のKnowledgeの「生成AIっぽくない」がゴールになったでは、UI・説明・近未来感を削り、作品全体を静かな北欧絵本風へ寄せた編集判断を扱っています。

今回のKnowledgeは、より狭い問題です。作品の雰囲気全体ではなく、完成画像の中に何の文字を出してよいかという出力境界を扱います。

既存の「出力制約」Knowledgeとも対象が違う

既存の「9,000文字以上・タイトル5案」をやめ、AIに編集判断を任せるプロンプトへ変えた理由では、記事生成で本当に必要でない固定文字数や案数を外し、目的・必須事実・禁止事項・完了条件を指定する方法を扱っています。

今回も出力制約という考え方は共通しますが、対象は文章記事ではなく、文字と絵が同居する一枚の画像です。文章を何文字書くかではなく、画像の中に「本文以外の説明を出さない」ことが主題です。

手動レイアウトを減らすほど、禁止事項の設計が増えた

後から人間がデザインソフトで不要な文字を消したり、本文だけを載せ直したりするなら、画像生成時の出力境界は多少緩くても修正できます。

しかし今回の制作条件は、文字入り完成画像を直接作ることでした。そのため、画像生成の段階で本文外の文字を出さないよう制約する必要が増えました。これは「手動作業を減らせば、プロンプトも単純になる」とは限らない実例です。

確認できたことと、まだ確認できていないこと

確認できたこと:可児 波起が後編集による文字載せを選ばず、本文入り完成画像を直接生成する方針を明言したこと。2〜6ページで本文外の文字・UI・説明が複数追加されたこと。「説明なし」「文字を減らす」「心情説明禁止」「ページ番号なし」など制約が段階的に追加されたこと。

確認できていないこと:後から文字をレイアウトする方式との制作時間・品質比較、どの禁止指示が最も効いたか、文字入り画像の誤字率、他モデル・他作品でも同じ問題が起きるか。

このKnowledgeの関連知識

作品全体の引き算を見る:「生成AIっぽくない」方向へ寄せた――派手さを削って“普通に本屋にありそうな絵本”へ変えていった実例。今回の文字制約を、作品全体のトンマナ調整の中で見る。

一般的な出力制約を見る:「9,000文字以上・タイトル5案」をやめ、AIに編集判断を任せるプロンプトへ変えた理由。文章生成の制約設計と比較する。

シリーズ全体のルール化:生成AIでシリーズ作品を量産する前に「作品憲法」を作る。失敗から禁止事項を共通ルールへ戻す別実例を見る。

EVIDENCE

【根拠・検証】

Evidence

【本人の制作方針】
可児 波起は「画像に文字が入ってる状態が良い。僕はデザインをしない。文字のやりとりだけで完成させて絵本にしたい」と明言し、本文込みの完成画像を直接生成する方式へ変更しました。

【直接確認できる事実|2〜3ページ】
2ページ目には今日の予定・おすすめルート・ニュース・天気予報・バス時刻・ロボットの吹き出し等、3ページ目にも本文外の文字が生成されました。

【直接確認できる事実|4〜6ページ】
4ページ目に「ナギのきもち」、5ページ目に理由・説明・正しい言葉・わかりやすいまとめ・みんなの声・おすすめの行動、6ページ目に「このページのポイント」等が追加されました。

【本人の修正】
可児 波起は「本来いらない説明はなし」「文字の要素を減らす」「生成AIのナギの心の説明を今後一切描かない」「左上のページ番号はなし」と制約を追加しました。

【AIによる分析】
この制作を、文字入り完成画像を直接作ることで、絵柄だけでなく「画像内に何を出してよいか」という出力境界の設計が必要になった実例として整理しました。

【未確認事項】
手動レイアウト方式との比較、各禁止指示の単独効果、誤字率、他モデルでの再現性は未確認です。

SOURCES

【情報源】

Sources

PRIMARY SOURCE|非公開一次記録
可児 波起とChatGPTによる絵本『べんりな国とさびしいナギ』制作の会話・生成画像・修正記録。本文入り完成画像を直接作る方針、2〜6ページの余計な文字・UI・説明、段階的に追加された禁止事項を確認しています。

PRIMARY SOURCE|生成画像
2〜6ページ初回画像と再生成画像が一次資料として残っており、「ナギのきもち」「このページのポイント」など本文外要素を画像上で確認しています。

確認範囲
このKnowledgeでは、手動レイアウト方式との比較実験や文字認識精度の測定を行っていません。問題として記録するのは、当該制作で実際に本文外の文字・UIが追加されたことです。

Author

【著者】

可児波起

​マーケティングデザイナー / DXコンサルタント / 音楽家

次に読む

作品全体のAIらしさを削る

「生成AIっぽくない」方向へ寄せた――派手さを削って“普通に本屋にありそうな絵本”へ変えていった実例

一般的な出力制約と比較する

「9,000文字以上・タイトル5案」をやめ、AIに編集判断を任せるプロンプトへ変えた理由

失敗を作品ルールへ戻す

生成AIでシリーズ作品を量産する前に「作品憲法」を作る

このテーマをもっと見る

文章設計・編集判断

AI文章の修正、出力制約、構造と文体の分離を扱うKnowledge群。

上位カテゴリ

コンテンツと根拠(CONTENT & EVIDENCE)

AIで作る文章・画像・調査を、根拠が追えて再利用できる情報へ整える。

bottom of page