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KNOWLEDGE

ECの「商品粗利」と「送料差引後」を分けて見る――32.4%が28.8%になった実例

​著者:可児波起

​確認日:

2026年9月23日

​更新日:

2026年9月25日

ANSWER

​【結論】

ECの利益を見るとき、売上から仕入れを引いた「商品粗利」と、そこから送料を差し引いた金額を分けて確認すると、残る金額の見え方が変わります。筆者が支援する、楽天市場・Yahoo!ショッピングを運営するEC事業の2026年8月集計では、売上2,989,394円、仕入2,019,353円、商品粗利970,041円・粗利率32.4%でした。そこから送料108,891円を差し引くと861,150円、売上比は約28.8%です。ただし、この段階では楽天・Yahooのモール手数料や決済関連費用などをまだ差し引いておらず、最終的な営業利益を示す数字ではありません。

Explanation

【詳しく解説】


「売上−仕入れ」だけでは、実際に残る金額までは見えない


このEC事業では、粗利を「売値−仕入れ値」とシンプルに定義して商品別の分析を進めました。

この定義は、商品そのものの採算を見るには分かりやすく、価格改定や競合比較にも使いやすい形です。


ただし、ECでは商品を売った後に発送が必要です。

そのため、商品粗利がそのまま「事業に残る金額」ではありません。



2026年8月の商品粗利は970,041円、32.4%だった


発送日基準などを反映した2026年8月の集計では、楽天とYahooを合わせた売上は2,989,394円でした。

仕入総額は2,019,353円です。


売上から仕入を引くと、商品粗利は970,041円。

売上に対する割合は32.4%でした。

この時点では、まだ送料を差し引いていません。



送料は合計108,891円だった


同じ月の送料を集計すると、次の結果になりました。


  • 西濃:11,335円/4件
  • ゆうパック:76,876円/104個口
  • メーカー直送:20,680円/20件


合計は108,891円、128件。

平均すると約851円です。



送料を差し引くと、970,041円から861,150円へ下がった


商品粗利970,041円から、送料108,891円を差し引きます。

970,041円 − 108,891円 = 861,150円


売上2,989,394円に対する割合は、約28.8%です。

商品粗利率32.4%から見ると、送料だけで約3.6ポイント分、残る割合が下がったことになります。



この861,150円を「最終利益」とは呼ばない


ここで重要なのは、送料を引いた861,150円を最終的な利益として扱わないことです。

この段階では、楽天やYahooのモール手数料、決済関連費用、その他の運営費用は完全には反映されていません。


つまり、この数字は「商品粗利から送料だけを差し引いた中間段階」です。

利益を一つの数字で終わらせず、何を引いた段階の数字なのかを名前と一緒に残します。



利益を「層」に分けると、どこで減っているか見える


今回の集計では、利益を次のように段階で見ることができました。


  1. 売上:2,989,394円
  2. 商品粗利:売上−仕入=970,041円/32.4%
  3. 送料差引後:商品粗利−送料=861,150円/約28.8%
  4. 次工程:モール手数料・決済関連費用などを実額で反映する


この形なら、「売上はあるが仕入で減っている」のか、「送料負担が大きい」のか、「手数料の影響が大きい」のかを別々に確認できます。



送料を商品ごとに完全紐付けできない場合は、月間総額から見る方法もある


今回の運用では、すべての商品へ送料を精密にひも付けるのが難しいため、まず月間送料総額を集計しました。

さらに、128件で割って平均約851円という目安も出しています。


これは商品別の正確な送料原価を示すものではありません。

ただし、月全体として商品粗利からどれだけ送料が出ていったかを見るには使える集計です。



ECの利益を見るときの確認順


  1. 売上総額を確定する
  2. 同じ対象期間の仕入総額を集計する
  3. 売上−仕入で商品粗利を出す
  4. 送料の実額を差し引く
  5. モール手数料・決済費用などを別の層として追加する
  6. それぞれの段階に名前を付け、最終利益と混同しない


粗利率32.4%という数字が間違っていたわけではありません。

そこから送料を引くと28.8%になったことで、同じ売上を別の利益段階から見る必要があると分かりました。



このKnowledgeの関連知識


検証状態を残す: 利益計算でも、どの費用まで確認済みかを明示し、最終利益まで確認していない段階を分ける。

出典URLがあることと、内容を事実確認したことを分ける


現在地: WEB & CMS → EC・データ検証

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EVIDENCE

【根拠・検証】


2026年8月の売上・仕入・商品粗利


プロジェクト内の集計結果として、売上2,989,394円、仕入2,019,353円、商品粗利970,041円、商品粗利率32.4%が確認されています。

粗利は、可児 波起がこの作業で採用した「売値−仕入れ値」という定義に基づきます。



送料は108,891円/128件


送料集計は、西濃11,335円/4件、ゆうパック76,876円/104個口、メーカー直送20,680円/20件。合計108,891円/128件、平均約851円でした。



送料差引後は861,150円、売上比約28.8%


970,041円−108,891円=861,150円。2,989,394円に対する割合は約28.8%です。

32.4%から約28.8%への変化は、送料だけを差し引いた場合の比較です。



モール手数料はこの段階では完全反映されていない


楽天・Yahooの各種手数料については、別途実額で集計する工程が進められていましたが、このEvidence群では最終額まで確定していません。

そのため、本記事では861,150円を営業利益や最終利益とは表現していません。



今回の記事化では元CSV・請求書を独立再計算していない


本記事は、プロジェクト内で確認された集計結果と可児 波起の作業記録をEvidenceとして使用しています。

今回の記事化時点で、元CSVや配送会社の請求明細を再取得し、全行を独立に再計算したものではありません。

SOURCES

【情報源】

PRIMARY SOURCE
可児 波起が共有したEC運用の売上・仕入・送料データと、ChatGPTでの計算・照合記録。商品粗利32.4%と送料差引後28.8%を別指標として確認した実例を使用しています。

Author

【著者】

可児 波起

​マーケティングデザイナー / DXコンサルタント / 音楽家

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利益計算でも、どの費用まで確認済みかを明示し、最終利益まで確認していない段階を分ける。 この記事では、AIが扱う情報では、「出典URLを知っている」「資料本文を開いた」「関連箇所を確認した」「その箇所が記事の主張を支持していると照合した」を別の状態として記録します。URLが付いているだけで「事実確認済み」と扱わず、重要な主張ほどどの段階まで確認したかを残すと、引き継ぎや再利用の途中で検証状態が過大評価されるのを防ぎやすくなります。

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