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ECの粗利32.4%が送料を引くと28.8%になった|「粗利」と「残るお金」を分けて見る

5 日前
読了時間: 3分

更新日:2 日前

ECの粗利率32.4%から送料を引くと28.8%になる変化を大きな数字で示した、利益を段階で見るブログ画像

これは、ECの売上を見て「粗利率32.4%あるから大丈夫」と判断してよいのか、という話です。


僕が支援している楽天市場・Yahoo!ショッピングのEC事業で、2026年8月の数字を集計したところ、売上から仕入を引いた商品粗利率は32.4%でした。


でも、ECでは商品を売ったあとに発送があります。

送料まで差し引いてみると、売上に対して残る割合は約28.8%になりました。


粗利32.4%が間違っていたわけではありません。見ている「利益の段階」が違ったのです。

 

 

まず確認した数字

 

2026年8月の集計では、楽天とYahooを合わせた売上が2,989,394円。仕入総額が2,019,353円でした。


売上から仕入を引くと、商品粗利は970,041円。売上に対する商品粗利率は32.4%です。


ここまでは、商品そのものの採算を見る数字です。まだ送料は引いていません。

 

 

送料は108,891円だった

 

同じ月の送料をまとめると、西濃11,335円/4件、ゆうパック76,876円/104個口、メーカー直送20,680円/20件でした。


合計は108,891円、128件。平均すると約851円です。


商品粗利970,041円から送料108,891円を引くと、861,150円になります。売上2,989,394円に対する割合は約28.8%です。

 

 

32.4%から28.8%へ。約3.6ポイント下がった

 

商品粗利率だけを見ると32.4%。送料まで考えると約28.8%。


送料だけで、売上に対して残る割合が約3.6ポイント下がったことになります。


ECでは、商品粗利だけを見ていると、配送コストが事業全体へ与えている影響を見落としやすいと分かります。

 

 

ただし、28.8%も「最終利益」ではない

 

ここがいちばん重要です。


861,150円には、楽天やYahooのモール手数料、決済関連費用、その他の運営費用がまだ完全には反映されていません。


だからこの記事では、28.8%を営業利益率や最終利益率とは呼びません。「商品粗利から送料だけを引いた中間段階」です。

 

 

利益は一つの数字ではなく「層」で見る

 

売上2,989,394円。


売上−仕入=商品粗利970,041円/32.4%。


商品粗利−送料=861,150円/約28.8%。


その次に、モール手数料や決済費用などを実額で追加する。


このように段階ごとに名前を付けると、「どこで利益が減っているのか」を分けて見られます。

 

 

送料を商品別に完全配賦できなくても、月全体は見られる

 

今回の運用では、すべての商品へ送料を精密にひも付けるのが難しかったため、まず月間送料総額を集計しました。


平均約851円も、個別商品の正確な送料原価ではありません。それでも月全体として商品粗利から送料がいくら出ていったかを見るには使えます。


なお、この記事化にあたって元CSVや配送会社の請求明細を全行独立再計算したわけではなく、プロジェクト内で確認済みの集計結果をEvidenceとして使っています。

 

 

まとめ

 

ECの利益を見るとき、「粗利率はいくつか」だけでは足りません。


何を引いた段階の数字なのかを明確にする。商品粗利、送料差引後、手数料反映後と層を分ける。


32.4%が28.8%になった今回の実例は、同じ売上でも見る利益段階によって事業の見え方が変わることを教えてくれました。

 

 

 


 

 

 

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