top of page

タスク管理を頑張るのをやめた。「たす」だけでAIに仕事を渡す仕組みを作った

22 時間前
読了時間: 5分

更新日:21 時間前

スマートフォンに「たす」と入力し、思いつきが複数のカードへ整理されていく流れを表現したAIタスクCapture運用のBlogメイン画像

仕事をしている途中で、「これも後でやらなきゃ」と思いつくことがあります。

普通なら、タスク管理アプリを開いて、タイトル、期限、優先度、担当などを入力します。でも僕は、思いついた瞬間にそこまで整理する作業が、元の仕事を止めてしまうことが気になっていました。


そこで2026年10月、ChatGPTと一緒に、思いつきをできるだけ短い操作で逃がし、整理はAIへ後回しする仕組みを作りました。

僕が人間側でやるのは、iPhoneで「たす」と入力するところまでです。

ただし、「たす」という2文字に特別なAI機能があるわけではありません。iPhoneのユーザー辞書で、登録用の長い指示文を呼び出す入口として使っています。


「たす」を入力すると、何が起きるのか


僕は複数のChatGPTプロジェクトやスレッドで仕事をしています。海辺の部屋、ECの仕事、調査など、会話の場所が変わると、思いついた仕事もそれぞれのチャットに散らばります。

そこで、どのチャットからでも同じ場所へ仕事の種を集められるように、Google Driveに共通の運用ルールとGoogle Sheetsのタスク台帳を置きました。

「たす」の指示を受けたAIは、まずその共通ルールを読みます。そのうえで、直前の会話から『後で処理したい内容』を拾い、Sheetのメモ受け皿へ追加します。

この受け皿を僕たちは「02_INBOX」と呼んでいます。名前は単なる管理上の呼び名で、役割は『まだ正式タスクではない思いつきを、一度ここへ置く場所』です。


本人の言葉と、AIの整理結果を別々に残す


INBOXには、同じ内容を二つの形で残します。

一つは、僕が実際に言った言葉です。これをRaw Memoと呼んでいます。もう一つは、その発言をAIが仕事としてどう理解したかを整理した欄で、AI Interpretationと呼んでいます。

たとえば僕が「では、具体的な修正方法を優先度をつけて工程順に具体的にかきたして」と話した記録では、その発言は原文のまま保存され、隣の欄でAIが『Wixの修正計画についての依頼』として整理しました。

元の発言は残す。AIの整理は、後から直せるように別に持つ。

こうしておくと、AIが誤解した場合でも、僕が何を言ったのかまで消えません。


思いついた瞬間に、正式なタスクへしない


INBOXへ入った内容は、まだ正式な仕事ではありません。

似た仕事がすでに登録されているかもしれない。単なるアイデアかもしれない。調査だけで終わるかもしれない。人間の承認が必要かもしれません。

そこで、INBOXへ入れた後にAIが既存タスクとの重複、目的、完了条件、実行方法などを整理し、本当に実行するものだけを正式なタスク台帳へ移します。

正式なタスクを管理する場所を、この仕組みではTASK_MASTERと呼んでいます。

人間はCaptureまで。仕事として成立させる整理は後工程。

この順番にすると、思いついた瞬間の僕が、期限や工数まで決める必要がなくなります。


別のチャットから3回、本当に同じ場所へ入るか試した


仕組みを作っただけでは使えるとは言えないので、2026年10月4日に横断テストをしました。

一つ目は「海辺の部屋」のチャット、二つ目はECの仕事を扱う「わくいき」、三つ目は海辺の部屋の別スレッドです。

3回とも、AIが共通ルールを読み、同じINBOXへ追記し、本人の原文を保持し、AI側の解釈を別欄へ記録し、登録番号であるCapture IDを返すところまで確認しました。

3つの別会話から、3回連続で同じ入口へ仕事の種を集められました。

ここで確認したのは、この3回の横断登録が成立したことです。長期運用で取りこぼしが何%減ったか、入力時間が何分短くなったかまでは測定していません。


短い入力で済むのは、AIが察しているからではない


この仕組みだけを見ると、「AIが『たす』の2文字だけで全部分かる」と見えるかもしれません。実際は逆です。

人間側の入力を短くするために、裏側へ多くのルールを置きました。

どのSheetへ保存するか。本人の原文をどこへ残すか。AIの解釈をどこへ書くか。いつ正式タスクへ昇格するか。何を勝手に実行してはいけないか。別のAIが来たら何を読み直すか。

人間の入口を簡単にした分、AIが迷わないための設計を外側に増やしています。


タスク管理で大事なのは、入力欄を全部埋めることではなかった


この実験で僕が見直したのは、タスク管理の入口です。

思いついた瞬間に必要なのは、完成したタスク定義ではなく、まず忘れないこと。そして後から元の意味へ戻れることでした。

原文を残しておけば、AIが後から整理できます。整理に失敗しても元へ戻れます。正式タスクにするかどうかも、その後で判断できます。

だから僕はいま、仕事中の思いつきを『その場で管理する』より、『いったん逃がして、後からAIと整理する』方向で運用しています。

入力を減らすだけではなく、原文を残して後から構造化できる仕組みを作る。

僕にとって「たす」は、その入口です。







コメント


bottom of page