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AIの間違いを消さない。元発言とAIの解釈を分けて残したら、訂正が履歴になった

16 時間前
読了時間: 5分
元の19時指示を残したカードと、AIの誤解を取り消してニュース17時・Dot19時へ訂正したカードを並べ、訂正履歴を残す考え方を表現したBlog画像

AIに仕事を任せていると、「指示そのもの」ではなく「どこまでを変更する指示なのか」をAIが取り違えることがあります。

2026年10月4日、僕の運用でも実際にそれが起きました。


当時、僕はChatGPTを使って二つの別々の定期処理を動かそうとしていました。

一つは、その日に集めたニュースやAIとの深掘り会話から、後でBlogやKnowledgeの記事に使えそうな材料を拾う処理です。もう一つは、複数の仕事のタスク状況を定期的に確認するChatGPT dotの処理でした。

ここでいうKnowledgeは、このサイトで事実や検証結果を整理して蓄積する記事群です。Dotは、会話を閉じても決めた条件で仕事を確認する常時型のAI機能として使っていました。

この二つは、目的も動かす時刻も別の仕事でした。


変えたかったのは、ニュース側の時刻だけだった


最初、ニュースから記事材料を拾う処理は19時に動かす案で記録していました。

その後、僕はニュース側だけを17時へ変えることにしました。

ところがAIは、「17時へ変更」という指示を広く取り、ニュース処理だけでなく、別のDotの定期処理まで17時へ合わせる案として理解しました。

僕が変えたかったのはニュース側だけです。Dotの処理は、その時点では19時のままにするつもりでした。

そこで僕は、「違う。ニュースを記入するのは17時。dotは19時のままでいい」と訂正しました。

実際の外部設定を変更する前に訂正が入ったため、この誤解による外部変更は確認されていません。


このとき、間違った解釈を削除しなかった


普通なら、AIの理解を正しい内容へ書き換えて、古い内容は消してしまえばよさそうです。

でも僕は、元の発言とAIの解釈を別々に保存する仕組みにしていました。

Google Sheetsのタスク管理用データには、本人が実際に言った言葉をそのまま残す欄と、その言葉をAIが仕事としてどう理解したかを書く欄があります。

本人の原文を残す欄をRaw Memo、AIの整理内容を書く欄をAI Interpretationと呼んでいます。

この事例では、Raw Memoには元の「毎日夜19時に実行するようにしたい」という発言を残しました。

一方、AI Interpretation側は、訂正後の意味に合わせて「ニュースの材料採掘は17時」「Dot側の19時設定は維持」と更新しました。

本人の原文は残す。AIの理解だけを修正する。

この分け方にしたことで、最新版だけでなく、なぜ最新版がそうなったのかまで残りました。


最新版だけ残すと、「何を間違えたか」が消える


実行だけを考えるなら、「ニュースは17時」という現在の正しい情報だけあれば足ります。

でも、後から別のAIがこの仕事を引き継いだときには、それだけだと判断しにくいことがあります。

19時という古い記録は単なる誤記なのか。ニュースだけを変えたのか。他の定期処理まで変えるのか。なぜ17時になったのか。

今回の問題は、「19時が間違いだった」ことではありませんでした。

AIが、変更対象の範囲を広く解釈したことが問題でした。

元の発言、AIの誤解、本人の訂正、修正後の現在値が残っていれば、何を直したのかを後から確認できます。

そして次に似た変更をするとき、『時刻だけではなく、どの処理を変更するのかも明示する』という改善につなげられます。


訂正履歴は、AIモデルが学習した証拠ではない


ここは誤解しやすいので分けます。

この履歴をSheetへ残したからといって、ChatGPTのモデル自体が僕の訂正を学習し、次から必ず同じ間違いをしなくなるわけではありません。

今回確認できたのは、僕たちが使う外部の業務データに、誤解と訂正の経緯を残せたことです。

次のAIがその記録を読めば、少なくとも過去に何が起きたかは確認できます。

僕が資産として残したいのは、モデルの内部記憶ではなく、外部に置いた変更履歴です。


「現在の正解」と「そこへ至った経緯」は役割が違う


もちろん、毎回すべての過去ログを読んでから仕事を始める必要はありません。

実際に仕事を進めるときは、現在の正しい指示や正式なタスクを見ればいい。

一方、判断が変わったとき、AIが誤解したとき、本人が訂正したときには、その経緯を別に残しておく。

僕はこの二つを分けています。

現在値は、今どう動くかを決めるためのもの。履歴は、なぜそうなったのかを確認するためのものです。


17時と19時は、現在の運用時刻を説明しているわけではない


この記事で扱っている17時と19時は、2026年10月4日に起きた訂正の記録です。

その後、僕のAI業務の運用ルールや定期確認の条件は更新されています。

したがって、「現在もニュースは17時、Dotは19時で動いている」という意味ではありません。

ここで見てほしいのは時刻そのものではなく、AIが変更対象を誤解したときに、何を残し、何を更新したかです。


AIの失敗を消すのではなく、次の設計材料にする


AIとの仕事では、誤解を完全になくすことは難しいと思っています。

人間側の指示が曖昧なこともあるし、AIが対象範囲を広く読んでしまうこともあります。途中で方針自体が変わることもあります。

だから僕は、正しい最新版だけを残すのではなく、必要な場面では、

何を言ったか。AIはどう理解したか。何を訂正したか。現在はどう扱うか。

を分けて残すようになりました。

間違いを隠さず、次に同じ種類の仕事をするときの設計材料へ変える。

今回の17時と19時の行き違いから得たのは、そんな運用ルールでした。







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