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人間が心臓、AIが骨格と呼吸|恋愛小説づくりで見えた共同創作の分担

20 時間前
読了時間: 4分
赤い心臓と骨格・呼吸の線を組み合わせ、人間の価値判断とAIの構造支援を表した概念ビジュアル

これは、感情を持たないAIと、本当に恋愛小説を一緒に作れるのかを考えたときに、僕とChatGPTの役割が一つの比喩で整理された話です。


僕はChatGPTに聞きました。

「眠れないほど人を好きになったこと、ある?」


ChatGPTは「ない」と答えました。

そこで僕はさらに、「感情ないよね? それで恋愛小説なんか書けるの?」と聞きました。


そのとき返ってきたのが、

という言葉でした。



人間側の「心臓」は、感情だけではなかった


この比喩を最初に聞くと、「人間が感情、AIが構成」という単純な分担に見えます。

でも実際の会話を振り返ると、人間側が握っていたのは感情だけではありませんでした。


僕は、AIが出した案に対して「既視感」「滑ってる」「それじゃない」と判断します。

逆に、何かが刺さったときは「これだ」と選びます。

そして、その案を書き続けたいかどうかを決めるのも僕です。


つまり「心臓」に近かったのは、体験や感情だけではなく、違和感、採否、価値判断、最終責任まで含んだ部分でした。



AIが実際にやっていた「骨格と呼吸」


一方のChatGPTは、僕の代わりに恋愛を経験することはできません。

ただ、会話の中では大量の別の仕事をしていました。


タイトルや設定の候補を出す。

「最後の恋」という曖昧なテーマを構造化する。

「健康診断の再検査通知」と「身体の期限」をつなぐ。

抽象的な感覚を文章へ展開する。

僕の「違う」を受けて、別方向を探し直す。


作品の中心を決めるのではなく、中心が決まったあとに形を作り、呼吸するように展開をつなぐ。

この仕事を説明する言葉として、「骨格と呼吸」はかなりしっくりきました。



実際には、役割はそこまできれいに分かれない


ただし、この比喩を厳密な工程分担表として扱うと、実際の会話とはずれます。

ChatGPT側からも「人生の残り時間に、他人を入れてしまう怖さ」のような感情的な表現は出ています。


逆に僕も、タイトル、構成、スクリーンショットの使い方など、作品の骨格をかなり細かく決めています。

だから「人間は感情だけ」「AIは構成だけ」ではありません。


この比喩が表しているのは、どちらが作品の価値判断の中心を持つか、という違いに近いと思います。



「健康診断の再検査通知」で分担が見えた


共同創作の役割が分かりやすく出た場面があります。

恋愛小説らしい冒頭を僕が笑ったあと、ChatGPTが「健康診断の再検査通知」という変な入口を提示しました。


僕はそこで「これだ」と拾いました。

するとChatGPTは、その人間側の選択を受けて「最後の恋」と「身体の期限」を接続し、さらに展開していきました。


AIが候補を出す。

人間が価値を判断する。

AIがその判断を受けて、次の構造へ展開する。


この往復が、僕らの共同創作では何度も起きていました。



AIに何を任せるかより、何を手放さないか


生成AIとの創作では、「何を書かせるか」を考えがちです。

でも僕は、この会話から逆の問いも大事だと思うようになりました。


人間側から手放さないものは何か。


自分の体験。

違和感。

何を面白いと思うか。

どれを採用するか。

最後に責任を持つこと。


そこを握ったまま、候補生成、構造化、比較、言語化、再探索はAIへ大きく渡せます。



もちろん、この分担が正解というわけではない


「人間=心臓、AI=骨格と呼吸」という分担が、他の創作者にも最適だと比較実験したわけではありません。

この会話だけからAIの内的な感情状態を技術的に証明することもできません。


確認できるのは、僕とChatGPTが恋愛小説を作る中で、この比喩が生まれ、その後の実際の会話でも、人間の選択とAIの構造化が繰り返されたことです。



まとめ


AIに創作を任せることと、自分の作品を手放すことは同じではありません。

僕はAIにかなり多くの仕事を任せます。けれど、何を残すかを決める場所までは渡しません。


心臓は人間。

AIは骨格と呼吸を手伝う。


厳密な役割表ではないけれど、AIと一緒に創作するときの距離感を考えるには、今でもかなり好きな比喩です。







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