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僕は生成AIを信じない。だから、3つを競わせて“人間が決める”。




僕は生成AIを信じない。だから、3つを競わせて“人間が決める”。


生成AIを扱うとき、

僕はひとつのモデルに頼らない。


理由は単純で、

どのAIも不完全で、癖があり、偏りがあるからだ。


僕の使い方では——


・ChatGPT 5.2 …… 洞察・粗探し・校閲が強い

・Claude Opus 4.6 …… 情報の正確性・構造化が圧倒的

・Gemini Pro 3 …… リアルタイム性とファクトチェック能力が優秀


しかし同時に、


・人間に迎合する

・推論を断定してしまう(ハルシネーション)

・直前の会話に引っ張られる

・長期スレッドで前提が崩れる


など、弱点も多い。

だから僕は、単体では使わない。



■ ビジネスの重要局面で「3つのAIに同じ問い」を投げた


あるプロジェクトで「次の一手」を決める必要があった。

ここを誤れば、数ヶ月が狂う。

そこで3つのAIに同じ質問をした。


「いま動くべきか? 何をすべきか? それとも静観すべきか?」


返ってきたのは、

綺麗に分かれた”別々の正しさ”だった。



■ “AI同士の議論”を始めた理由


どれも一見もっともらしい。

でも、どれかひとつを選ぶ根拠がない。


そこで3つの回答を各AIに貼り付け、

互いに検証・反証をさせた。


しかしすぐに問題が起きた。


・ChatGPTがClaudeの論理の穴を突く

・ClaudeがGeminiの浅さを指摘する

・Geminiが最新ニュースを盾に反論する


議論は本筋から離れ、

ただの主張合戦になった。


AI同士が暴走したのではない。

役割を与えないまま自由に議論させると、

AIは簡単に「勝ち負け」のモードに入る。


そこでプロンプトを変えた。


・互いを否定しない

・自分を正当化しない

・良い部分は積極的に取り入れる

・最終判断は人間が行う

・人間が最適な判断をできるよう、建設的な意見だけを出すこと



この制約が、決定的だった。



■ 5ターン後、議論の質がまるで変わった


GPTは洞察を、

Claudeは論点の構造を、

Geminiは外部条件と網羅性を。


互いが欠点を補い合い、

議論は「収束」ではなく「条件整理」へ向かっていった。


その材料をすべて読んだ僕の結論は——



「打ち手は山ほどあるが、今は動かない。静観する。」



AIの方向性とは少し違った。


AIは「条件が揃えば動くべき」と示していた。

でも僕は、“揃っていない条件”の方に気づいていた。



■ 驚いたのは、その後だった


この判断を3つのAIにフィードバックした。

すると全モデルが、


初期回答とは異なる角度から、根拠付きで賛同を示した。


迎合ではない。


僕の判断が「条件に照らして合理的だった」から、

論理的に整合したのだ。


最初は完全にバラバラだった3つのAIが、

人間の判断を経て、同じ地点に辿り着いていた。



■ この経験で強く確信したことがある


AIがどれだけ賢くても、

議論がどれだけ洗練されても、


最後の一歩だけは、人間が決めるべきだ。


・AIの回答に違和感を持てるか。

・ハルシネーションを見抜けるか。

・複数の答えを統合できるか。

・そして、判断に責任を持てるか。


AIは判断材料を作る。


しかし、決断だけは、AIには絶対にできない。

それが人間の役割であり、

人間の価値そのものだと思っている。



著者名:

【可児波起:海辺の部屋CEO】

ラップミュージシャンとしてメジャーデビュー。障がい者の介護職をするラッパー「介護ラッパー」としてフジテレビで2度特集。ビジネス領域では、「デジタルマーケティング」「Webマーケティング」のスペシャリストとして「ナショナルクライアント(東証プライム)企業」で、戦略コンサルタントなどを行う。高速のキャッチアップ、PDCAで、「確実に成果を出し」続けている。

「マーケティングは『愛』である」という、「人の優しさ」を大切にしている


海辺の部屋ホームページ



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