僕らは『Googleショック』に耐えられるのか?【Google、自滅のシナリオ――AIで切った“諸刃の剣”が止まらない】
- 可児波起

- 6月7日
- 読了時間: 3分

🎈僕らは『Googleショック』に耐えられるのか?🎈
【Google、自滅のシナリオ――AIで切った“諸刃の剣”が止まらない】
2025年。
Google。
【自滅のシナリオ。】
「AI時代を生き残るための進化」が、
皮肉にも“自滅”を加速させている。
2025年6月の最新調査より
日本企業の61.9%が
「Google経由の自然検索流入が減った」
と体感。
9割以上の企業が、効果が出なくなった「SEOのリソース配分を見直した」と答えている。
SEOだけじゃない。
検索連動型広告(リスティング広告)も、
66.7%の企業が
「表示回数・クリック数が減った」
と実感している。
つまり、Google広告の「費用対効果」が、急速に悪化している。
これは、僕も日々実感している。
どこを、どう直しても
数値が改善しない。
Web広告に初めて触れてから15年。
こんなことは、一度もなかった。
これは、
【AI要約=Google検索の一番上にでる『AI overview』】
の導入のせいであることは明らか。
Google自ら導入した「AI体験」の副作用だ。
本来“広告収入”でのみ成長してきたGoogleが、自分の手で
「検索した際に出る広告のクリック=主な収入源」
を削り取っている。
人は、検索上部のAI要約を読むだけで満足し、今までのように、スクロールして、ホームページをクリックして、中身を読む
という行為をしなくなっているのだ。
これを「クリックしない=ゼロクリック」現象という。
AI要約を検索上部に導入したことで
広告がクリックされなくなり、
Googleの収益の核である
【クリック課金性=広告がクリックされたときだけ料金が発生する仕組み】
が崩壊しているのだ。
また、ホームページなどにたくさん表示されている、画像や動画広告「ディスプレイ広告」も、そもそもホームページが見られなくなることで、クリック数が減少している。
このように、
GoogleのAI戦略は、
Google自ら築き上げてきた
「クリック課金性広告」
のビジネスモデルを、
自ら崩壊させている。
人々は当然考える。
「世界のGoogleだから、代替え案を用意してるに決まってる」、、、と。
しかし、Googleは代替え案を用意できていない。
Googleのグローバル担当者自身が
「新しいAI広告や他の施策の成果はまだ分からない」
と、窮地であることを明言している。
Googleは、「AI Overviews」「AI Mode」など新しい体験を見切り発車で実装したが、それは
ユーザーには便利
だが、
Googleには壊滅的なダメージ
を与えている。
🎈逃げ道はない――🎈
“AI体験”と“広告モデル”の両立は、構造的に不可能なゲームになった。
・AIの要約や、Geminiに広告を押し込めばユーザー離れ・広告主離れは加速する
・広告を減らせば、そもそもビジネスモデルが崩壊する
・Geminiのサブスク有料会員数はすずめの涙ほど。無料で使えてしまうから。
今までGoogleを支えてきた「検索という日常」が、
自らの手で静かに“ゼロクリック”化され、
広告主の予算も、ユーザーの検索も、ChatGPTやSNSなど、外へ流れていく。
かつて、すべてのインターネットを支配した「Google検索」。
その終焉は爆発的な崩壊ではなく、
自ら切った“諸刃の剣”で、静かに、確実に、出口なき消耗戦に突入している。
Googleショックは目の前にある。
それが、どれほどのものになるのか、
想像すら出来ない。




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